カナダからやってきた
R2000住宅


求めているのはあくまでも世界一の性能で、仕様は各社の自由
全戸気密テストをして相当隙間面積が0.9平方cm以下を保証
次世代省エネ基準は数年後に改定されR2000の水準になる?


★求めているのはあくまでも世界一の性能で、仕様は各社の自由



 カナダ政府は1990年にカナダで開発した世界一の高気密・高断熱の技術を、日本政府を通じて日本ツーバィフォー協会に無償で供与し、1991年から日本で建設大臣認定制度として発足しました。
 しかし、法律が改正され、建設大臣認定制度が全廃されたため、R2000住宅認定制度も打ち切らざるをえなくなりました。

 日本の1/10の住宅着工戸数しかないカナダですが、このR2000住宅は9500戸に達しているといいいます。
 日本では、このR2000住宅が起爆剤になり、多くの企業が超高気密・高断熱住宅を開発してきました。
 また、日加住宅R&D会議を通じて両国間の技術交流が進められて、日本ではホルムアルデヒドの指針値が決められ、次世代省エネ基準が発表され、さらには機械換気の義務化という形で結実してきています。R2000住宅は実に大きな影響を日本に与えてきました。

 そして、R2000住宅基準が優れている点は、性能値だけを求め、その仕様、やり方は各社の創意にまかせている点。これが、技術開発を呼んできています。
日加住宅R&D会議は1993年から2年に1回の頻度で開かれ技術の交流が進められています。 2003年6月に第6回が筑波市で開催されました。このR&D会議に先立ってR2000住宅会議が開催されてきました。(写真は第4回の北海道大会の風景)



★全戸(過去20数棟)気密テストをして、相当隙間面積が0.9平方cm以下の実績

 R2000住宅の技術基準は非常に単純です。以下の5項目を守ればいいだけです。
 しかし、この5項目とも世界で一番厳しい基準であり、この達成は技術的に難しく、またイニシアルコストがどうしても余分にかかります。
 しかし、このコストは性能を保証してくれるコストであり、健康に対する投資ですから惜しんではなりません。

  (1) 全戸(過去20数棟)気密テストをして漏気回数1.5回/時(相当隙間面積0.9平方cm)以下であることを証明する
 気密性能というのは仕様では決りません。全戸テストしてみなければ保証できません。当社では希望者に第三者機関で気密テストを行ない、その結果報告書をお客様にお渡ししています。

(2) 関東地域ではQ値(熱損失係数)を1.2kcalとする
 このQ値は、床、壁、屋根天井、開口部の面積を出し、それぞれのK値(熱損失係数)を掛けることによって得られます

(3) 台所、浴室、便所からは24時間機械排気をする
 これが世界の常識。しかし、日本では24時間排気をしていないシステムもあります。

(4) 換気回数は平均で0.5回/時とし、大きな家、少ない家族、空気質の綺麗な家では0.3回/時でよい
 日本の新しい基準では一律0.5回としていますが、これは時代遅れの考えです。

(5) 室内の空気で燃焼させるガス、石油ストーブは使わない
この気密測定器で室内の空気を外に吐き出し、家の中を負圧にし、内外で50パスカルの圧力差の時、1時間で空気が何回入れ替わるかを測定します


 
★次世代省エネ基準は数年後に改定されR2000の水準になる?

 日本で最初に省エネ基準が設定されたのは1980年。これを旧基準と呼んでいます。
 この時の東京・横浜地域の熱損失係数は4.8kcalでした。

 そして、1992年に新省エネ基準が発表されました。この時の東京・横浜の熱損失係数は3/4に当る1.2kcalが削減されて3.6kcalとなりました。

 そして、1999年に次世代省エネ基準が発表され、同様に1.2kcal削減されて2.4kcalとなりました。
 次世代省エネ基準が発表されてまだ4年しかたっていません。このため、多くの人々は、この次世代基準が日本の最終基準であるかのような錯覚に陥っています。

 有名な京都の省エネ削減目標の議定書。
 日本は6%の削減公約を掲げていますが、今のままでは民間の住宅部門での削減が進まず、達成が困難視されています。

 面白いデーターがあります。
 東北大学の吉野教授は、東北地方の400戸の住宅をモニターしたら、隙間だらけの家が次世代基準に改築したら軒並み光熱費が50%アップしているそうです。
 ところがR2000住宅だと全館冷暖房して電気代が変わらない。つまり、次世代程度では省エネにならず、R2000住宅の基準まで高める必要があると強調されています。

 あと数年以内に、今よりさらに
1.2kcal削減して、横浜の熱損失係数がR2000住宅と同じ1.2kcalになるものと予想されます。



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